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2019-09-03

ハーフだからといって簡単にバイリンガルにはなれない(日仏家庭の我が家の場合)

こんにちは。
メゾンフェナジェの原田かおりです。

長女(5歳)と長男(4歳)はフランス生まれです。
長女が2歳10ヶ月、長男が1歳7ヶ月の時に日本へ移住してきました。

以前書いていたブログを見ると、娘は
1歳8ヶ月で「maman(マモン/フランス語でママという意味)」
と言えるようになったようです。

日本生まれの次男は現在1歳10ヶ月。
ちゃんと記録していないので、いつからmamanと言えるようになったのか
はっきりとは覚えていないのですが、もうだいぶ前から言っているような気がします。
たぶん、お姉ちゃんやお兄ちゃんが言う言葉を毎日聞いているから
言葉を覚えるのも早いのでしょうね。


さて、ここからが今日の本題です。

ハーフだと、簡単に自然と両親の言葉を簡単に覚えられる
思ってらっしゃる方が多いのですが、実情はそんなに簡単ではありません。

親の努力が必須です!

日本へ引っ越してきたとき、娘はフランス語しか話せませんでした。
私たち夫婦の会話が100%フランス語だったからです。

でも、保育園に通い出して、たったの3ヶ月で完全に日本語へとシフトしました。
その代わり、少し話せていたフランス語も完全に忘れてしまったのです。

もし、日本でも娘と私がフランス語で会話を続けていたら、
当時のフランス語力を維持できたでしょう。

しかし、日本で生活している以上、私の母語である日本語で会話をするのが
当時の私たちには自然な流れでした。

 

母親が日本人で、日本で生活している場合、
父親の母語(我が家の場合はフランス語)を習得するためには、
父親が母親以上に子供に話しかけることが必要です。

もし、子供たちが保育園で長時間、日本語のみで会話をしている場合は、
父親だけの努力だけでは足りないでしょう。

YouTubeの力を借りて、フランス語の歌や物語を聞かせても
なかなか難しいかもしれません。

保育園以外で、子供たちと接する時間の長い私が
フランス語で話しかければ、今ならまだ話せるようになるかもしれません。

でも、私のフランス語は、
日本人が上手に話すフランス語であって、
ネイティブのフランス語ではないのです。

私の変な癖を真似してしまったら、逆にそれを治すほうが大変かもしれません。
こういう思いがあるため、子供たちとフランス語で話すことをしていません。


ついこの前、夫と私がフランス語で話していた時のことです。
娘が、今の何て言ってたか分かったよ!と言いだしました。

私  : 「へー、分かったの?じゃあ、何て言っていたか教えて」
娘  : 「今から買い物に行くかどうかをパパに聞いたんでしょ?」

ずばり、当たっていました^^

私は娘がフランス語を理解していないと勝手に思っていたのですが、

80%くらいは私たちの会話を理解していることが分かったのです!

なんだー、分かってるんだったら、早く言ってよ!!!と私が言うと
娘はとても照れくさそうでした。

ただ、理解はしていますが、フランス語できちんと話すことはまだできません。
簡単な単語であれば言えるので、最近は、事あるごとに、
「これはフランス語では何?」と聞くようにしました。

 

日仏家庭で育ち、日本とフランスの国籍を持っている子供たち。
この環境を無駄にしないように、けれども、それが息苦しくならないような
バイリンガル教育をしていきたいと思っています。

 

 

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